野球に学ぶ自己成長論|マインドセットと現在地把握の重要性

野球と格言

マクロとミクロの視点で「自分の現在地」を知る

先日購読した、色川冬馬氏の著書
『たったひとりの独立リーグ野球改革』 は、野球の世界を扱いながらも、自己啓発やビジネスにも通じる普遍的な内容が詰まった一冊でした。

本書では、低迷していたチームを改革するために、著者が特に重視した考え方が紹介されています。それが
「マインドセット」と「自分の現在地を知ること」 です。

この2つは、野球に限らず、勉強や仕事、資格取得など、あらゆる分野に応用できる考え方だと感じました。本記事では、そのエッセンスを日常生活に置き換えながら整理してみたいと思います。

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著書の概要はこちらで紹介しています
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マインドセットとは何か

マインドセットとは、「目標設定」のことです。

たとえば、

  • 将来プロスポーツ選手になりたい
  • 起業して○○円の売上を達成したい
  • 会社で管理職まで昇進したい

こうした大きな目標でなくとも。

  • 資格を取得したい
  • お金を貯めて車を買いたい

こうした身近な目標も、立派なマインドセットです。著書では野球を例に解説されていますが、私たちの生活に置き換えても十分に通用する考え方だと感じました。

資格試験に置き換えて考えてみる

ここで一例として、「資格試験に合格する」というマインドセットを考えてみます。
※特定の試験を想定したものではありません。

まず行うべきは、合格に必要なものを洗い出すことです。

資格取得というマインドセットを持つ

  • どんな資格を取得したいか
  • 何のために取得するか

勉強時間の確保

  • 合格に必要な勉強時間を調べる
  • 平日、休日、早朝、移動時間など、どこで時間確保が可能かを検討する

教材の選定をどうするか

  • 評価の高い参考書を購入する?
  • テキストを複数購入し、自分に合うものを選ぶ?
  • WebサイトやYouTubeなど、無料で学べる教材も活用する?・・など

自己分析

  • 前提知識があるか
  • 仕事や経験が試験に活かせるか
  • 既に学習経験のある科目はあるか

勉強戦略を決める

  • 苦手科目には時間を多めに配分
  • 得意分野で確実に得点できるように

試験日から逆算する

  • どの科目を、どの順番・スピードで学習するか
  • 復習・弱点克服の時間をあらかじめ確保する

ここまで具体化できると、「合格」という目標が現実味を帯びて見えてきます。(私自身も経験があります)



「自分の現在地を知る」

もうひとつ重要なのが、「自分の現在地を知る」こと。
これは マクロとミクロ、2つの視点 で考える必要があります。

  • マクロの視点で業界を見る

マクロの視点とは、「自分が属している業界全体の構造を知ること」です。

たとえば電機業界であれば、SONY、東芝、パナソニックといった大手企業が頂点にあります。
IT業界なら、野球ファンにお馴染みのソフトバンク、DeNA、楽天などが思い浮かぶでしょう。

その下には、グループ会社、パートナー企業、アウトソーシング企業、部品工場、現場作業など、さまざまな下部組織が存在します。

まずは、業界全体のピラミッド構造(マクロ)を把握することが重要です。

  • ミクロの視点で自分を見る

ミクロの視点とは、「その構造の中で、自分がどの立ち位置にいるのか」を見ることです。

自分の立場、スキル、経験を冷静に把握し、そのうえで

  • 出世を目指すのか
  • スキルアップを優先するのか
  • 独立・起業を考えるのか

といった方向性を考えていきます。

ミクロを理解したうえでマクロを見ることにより、視野が広がります。これは仕事だけでなく、スポーツや学習にも共通する考え方ではないでしょうか? 

野球の世界に見るピラミッド構造

野球の世界では、この構造が非常に分かりやすく表れています。

独立リーグを起点として、プロ野球、そしてその頂点にメジャーリーグがあります。その他、韓国や台湾、メキシコなど、世界中にプロ野球リーグが存在します。

単純な上下関係だけでなく、複数の組織が存在する点も、一般企業の構造とよく似ているといえるでしょう。

少々違うのは、一般企業は「その立ち位置において何ができるか?」が重要、野球は「どのようにして、野球で生計を立てられるか?」ではないでしょうか?

それを把握した上で、個々のマインドセットを設定すると、効果的ということです。



マインドセットは「願い」である

マインドセット=目標設定、言い換えれば「願い」です。

脳科学や心理学の分野でも、「人は願った方向に意識と行動が向かう」と言われています。
裏を返せば、願わなければ叶わない ということです。

だからこそ、願うこと自体は悪いことではありません。事実、神社やお寺でお参りするとき、曖昧ではなく具体的な願いの方が叶いやすいということが証明されています。これは、理論に裏付けられた人体の行為。マインドセットは、遠い昔から実践されていたのです。

まとめ

  • 【マインドセット】で目標を明確にする
  • 【マクロ】の視点で業界全体を見渡す
  • 【ミクロ】の視点で自分の現在地を把握する

この順番で考えることで、進むべき道が鮮明に見えてきます。

そこから、まず何をすべきか、次に何をするか、といった順番が構築できるようになります。仕事でも勉強でも、ここまでが下準備。次からが本番なのではないでしょうか?

著者の色川冬馬氏も、このマインドセットを実践したからこそ、米独立リーグやメキシコリーグでプレーし、各国の監督を務め、現在MLBの国際スカウトを任されるまでになったのです。

身近な生活でも、初詣・夏祭りなどで神社やお寺で手を合わせるとき、ぜひマインドセットを固め、しっかりと願ってみてはいかがでしょうか。お参りは、脳にマインドセットを認識させる行為となり得るのですから。



 

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